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全頭型・汎発性脱毛症は精神的につらい。7年間経験した体験談

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まごた

こんにちは。
まごた@magota_01)です。

私は、高校2年生の17歳から社会人2年目の24歳まで約7年間全頭型・汎発性の円形脱毛症に悩まされ続けてきました。

現在は25歳で完治してから1年以上が経ちましたが、今でも脱毛症のウィッグ生活は鮮明に覚えています。

今回は同じような境遇にある人に少しでも参考になればと、私の体験談を包み隠さずお話しします。

そもそも円形脱毛症とは?

円形脱毛症とは、明確な原因は不明ですが、ストレスなど様々な要因から脱毛が始まってしまう自己免疫疾患の病気と言われています。

その数は日本の人口の約1~2%ほどいると言われ、単純計算で約120万人から250万人もいることになります。1200人に1人です

ちなみに男女別や年齢別に見てみると、幅広い年代の人が発症していますが、意外にも10代から20代の若者に発症者が多いようです。

 

そして、その中でも「多発型」となり通常の円形脱毛が複数できてしまう人もいます。更に悪化すると、最終的には「全頭型」となり全ての髪の毛が抜け落ちてしまいます。

その上、時には頭髪だけでなく眉毛やまつ毛、腕、足など身体中の毛が抜けてしまうことがあります。

これは全頭型と区別して「汎発型」(はんぱつ型)と呼ばれていますが、ガイドラインによると、全体の20%前後が全頭型や汎発型の重度の症状になっているという報告もあります。

かく言う私も初めての時は、髪の毛が全部抜けだけでなく眉毛やまつ毛、腕毛まで抜けていきました。下の毛も抜け始めた時は本当にびっくりしたのを覚えてます。

今だに速効性のある根本的な治療方法はなく、対処療法しかないのが現状で、治るまでに数ヶ月から長い人だと私のように再発を繰り返し数年かかる人も中にはいます。

再発すると、治るまでの期間が初めての頃よりも長くかかってしまう場合も多いようです。

初めて円形脱毛症を発症した高2の冬

私が初めて円形脱毛症を発症したのは、高校2年生の頃で当時は17歳でした。

個人的な話ですが、その頃ちょうど高校の部活を顧問と揉めて辞めたことや、当時付き合っていた恋人と別れたことも重なってストレスが溜まっていました。

そして、運動部も辞めて運動しなくなったことや、ストレスで頭を掻いたり髪を引っ張る癖があったこと、寝不足や栄養バランス、様々な要因が重なり円形脱毛症が発症しました。

最初はよくいう10円ハゲが頭の後ろに出来ただけでした。しかし、それでは止まらず次第に広がっていき、2つ3つと多発型の円形脱毛症を発症してしまいました。

そのため、髪に黒いスプレーや黒い粉をかけたりして誤魔化して学校に通っていました。

当時は高校2年生という思春期真っ只中だったので、本当にショックだったのを今でも覚えています。

当時の担任やクラスの友達にも心配されましたが、部活の友達は運動部の特有の悪ノリで弄ってくるので、正直冗談でもからかわれるのはショックでしたし、すごくムカついたのを覚えてます。(とはいえ今では笑い話ですが)

最終的に汎発性脱毛症へと悪化していった

多発型の円形脱毛症となり、やがて高校3年生になる頃には全ての髪の毛が抜けてしまいました

そしてそれだけではなく、最終的には眉毛も全部抜け、まつ毛や腕毛、脇毛、陰毛などもほとんど抜けてしまいました。

当時は、皮膚科にいったりもしましたが、根本的な解決になる治療法はなく、ステロイド治療や局所免疫療法と呼ばれる頭皮に痒くなるような刺激を与えたり、発毛を促すぐらいのことしかされませんでした。

しかし、皮膚科の治療も症状の度合いによって個人差があるようで、私にはあまり効果がありませんでした。

いくら治療しても、枕に髪の毛が大量に付いて朝を迎えるし、シャワーで髪の毛がごっそり抜けるしで本当に毎日が恐怖でしかありませんでした。何で自分だけがこんな目に合わないといけないんだと、自虐的な気持ちになったり、理不尽な現実に絶望しました。夢だったらどんなに良かっただろうと思ったのも一度ではありません。

医者の治療を受けても一向に抜けるのが止まらず、機械的な対応でろくに話も聞かず、こっちはもっと深刻なんだよと半分逆ギレのような気持ちになったのを覚えています。

今思えば完全な八つ当たりですが、その当時は医者に対する信用はほとんどなくなっていました。

初めてウイッグを購入した高3の夏

高3の夏頃には、流石に黒い粉やスプレーで誤魔化しきれないほど抜けてしまったので、ウイッグを購入することになりました。

ウイッグを作ったところは、治った今でも毎月お世話になり続けている東京にあるミナトという毛髪相談を兼ねた理容室です。

私は医者に対する信用をほとんど失ってからこのお店の店長と出会ったのですが、今では8年以上の付き合いのある恩人です。

このお店との出会いは母が見つけてきれくれたのですが、通常の理容業以外にも毛髪相談を専門で行なっていて、よくテレビに特集されて出ていたり本も出していたりと髪の毛のプロがいます。

その店長は年齢は70代ですが、髪の毛がフサフサでアフロの髪型が特徴の人で、沢山の人を治してきた経験と知識が、その見た目と相まって凄く説得力があります… 笑

ちなみに、オーダーメイドのウィッグの料金は、一般的に安くても20万円ほどかかります。既製品ウィッグでは装着時の違和感と維持の大変さがあるので、作るならオーダーメイドがベストだと個人的には思います。当時は親にお願いして作って貰いました。

ちょっとした後悔ですが、オーダーメイドウィッグは作るのに1ヶ月程時間がかかるので作るなら早めに用意しておくと良いです。

最初はウィッグの違和感やバレないかと不安であった

初めてのウィッグとなると一番の問題が、頭につけている違和感や、他人からバレないであろうかという不安です。

どうしてもウィッグなので留め金など違和感をなくすために髪の量が多くなってしまいます。なので、髪が今まで短かった男性は特に違和感を覚えます。かく言う私がそうでした。

そして一番嫌だったのが、他人からバレないであろうかという不安や、万が一外れでもしたらどうしようという不安です

自意識過剰という以前にどうしても他人の目が気になってしまいます。治った今でもその時の経験から多くの視線を一度に浴びると少し身体がこわばります。

ただオーダーメイドのウィッグであったお陰もあって付けた当初も私がウィッグを付けていることにほとんど気づいていませんでした。

流石に仲の良い友達には変化に気づいた人もいましたが、それでもウィッグということはほとんどの人にバレませんでした。案外、他人は人の髪になんか興味は無いです

自分の頭の形に合ったウィッグと言うこともあり自然と外れることはありませんでしたし、次第にウィッグ生活が日常に変わっていきました。 

ウィッグを着けていると旅行や遊びに行く時が大変だった

これもウィッグを着けると誰しもが経験することですが、旅行にいったり友達の家に泊まりにいったりする時が一番ストレスが溜まりました

集団でお風呂に入る時などがまさにそうですが、まず同じように髪の毛を洗うことが出来ません。

ウィッグ自体は定期的に洗ったりしますが、一人で外して洗うものです。さらに普段はウィッグを外してからでないと頭皮を洗うことが出来ないので、結果、集団で入ると頭を洗うことが出来ないのです。

脱毛症は頭皮を清潔にした方がいいというのもありますが、蒸れて痒いのに堂々と洗えないのは中々しんどいです。

また、ウィッグを気にして気軽にジェットコースターに乗れなくなったり、プールに行ったりすることも殆ど出来なくなりました。

他にも、友達と一緒に寝る時も付けたまま寝ないといけないので、頭が蒸れたりチクチクするのは嫌でしたし、万が一寝てる間に外れたらどうしようというストレスもありました。

脱毛症とウィッグを告白すれば良いじゃんという正論が簡単なはずはない

正論を言えば、友達に全頭型の脱毛症を打ち明けて、ウイッグを外したり、そのままでいたり堂々とするのが一番だとは思います。そういう話もよく聞きますし、凄いなと思います。

しかし、当時は思春期ということもあって私はどうしても割り切れず、周りからの視線が変わる恐怖の方が勝ってしまったので7年間ずっと隠してきました。

ウィッグや髪の毛が全く生えてない状態を何の事情も知らない人に見せるなんて簡単なはずがありません。大学で出来た新しい友達や恋人、サークルで出来た先輩や後輩にいきなり打ち明けるなんてどうして出来るのでしょうか?

 

少なくとも私には無理でした

 

もちろんそれを告白したことによって新しい関係も出来るでしょうし、打ち明けた方がずっと楽かもしれません。

しかし、正直いうと、この精神的な辛さはなってみないと分かって貰えるはずもないと考えていました。同情もされたくなかったですし、特に学生は一瞬で話しが広がるので、何事もないように今まで通り過ごしていきたいという気持ちがありました。

当時は同じような脱毛症に悩んでる方とも交流もしていなかったので、身近に共通の悩みを抱えている人もいませんでした。狭い世界の中で自分だけが…と勝手に思い込んで孤独に抱え込んでいました。

どこか友達との付き合いも一線を引いてしまうような、人に隠し事をしているような、気が引けることもありましたが、今でさえほとんどの友だちには打ち明けてはいません。

あえて自分から言うことでもないですが、ただ今でも当時打ち明けられたらと考えたことはあります。何が変わっていたか答えは今でも分かりません。

再発してからが本当に長かった

話しが大分それましたが、私の場合は脱毛症が再発してからが本当に長かったです。

実は、私は大学1年の夏頃には一度髪の毛や身体の毛がある程度元に戻ってウィッグを外して生活することが出来ていました。初めて小さな円形脱毛症が出来て、汎発性脱毛症が治るまでおそよ1年半程です。(全部抜けてからは1年ちょっとです)

この期間は全頭型や汎発性の場合は大分個人差があると思います。

早いのか遅いのか確実なことは分かりませんが、私の場合は、成長期であったということもあって一度目は治りが順調であったように思えます。関係はない気もしますが、その期間でも大分身長も伸びていました。

余談ですが、そのせいもあって高身長がなりやすいと言われる肺気胸(肺に小さな穴が空く病気)を社会人になってから何度も繰り返しました。

脱毛症とは全く関係のない病気でしたが、脱毛症のウィッグ生活とダブルでの入院生活だったので流石に精神的にこたえました。(今回は割愛します)

     

話がそれましたが、私は一度、汎発性脱毛症から1年半程で髪の毛が元に戻ってウィッグを外して生活するくらいに回復していました。

しかし、そこから数ヶ月して再び脱毛症状が始まってしまい、半年も経つ頃には殆どの髪の毛が抜けてしまいました。その時は円形というより最初から全体的に抜けていく全頭型の脱毛症でした。

原因は不健康な生活をしたせいなのか定かではないですが、再び髪の毛が全て抜けてしまい、その当時は本当に自分の運命に絶望しました。

後から知ったことですが、円形毛症は非常に再発しやすい症状だそうです。

一度治った後も不健康な生活や頭皮環境の悪化をしてしまうと、一般的な人以上に過敏に反応してしまいます。治ってから半年以内が一番再発率が高いという情報もあります。

特に、全頭型や汎発性など重度の円形脱毛症を経験した人は、非常に再発しやすい体質を持っているそうです。

ほんのちょっとしたきっかけが脱毛症状を再び起こしてしまうので、治りかけや治った後も予防策を怠らないように非常に注意が必要です。私自身、本当に嫌という程経験したので、元に戻った今でも再発予防は続けています。

今では最終的に治ってから1年以上経っていますが、それでもミナトさんには今でも毎月通って診てもらったり予防策も様々行っています。(今回は割愛します。)

    

一度再発してからは、5年近くにもおよぶ本当に長い長い再発の繰り返しでした体感ですが再発すると一度目よりも治りが遅くなります。

再発してからは髪の毛だけの全頭型でしたが、その後は1年程すると髪の毛が生え始めては、脱毛症状を繰り返して、という再発ループから抜け出せなくなり、完治するまでには気づけば社会人になっていました。

半分諦めモードで現状を受け入れて生活していましたが、ずっとこのままなんじゃないだろうかと気持ちが沈んでしまったのも一度ではありません。

   

と言いつつも案外ポジティブに生活していた

長々と辛かった体験談ばかりを書いていますが、それ以上に楽しいこともこの7年間で沢山ありました。

当たり前です。脱毛症は動けない訳でもなければ身体が痛い訳でもありませんウィッグさえ被ってしまえば、至って身体は健康体です。

たとえ長年脱毛症でも、ウィッグのことを隠していたとしても、新しく友人や恋人もできましたし、友だちと旅行や温泉にだって何度も行きました。ディズニーにもライブにも、サークルや就活だって問題なく全力で人生を楽しんで今まで過ごしてきました。

    

今だからこそはっきり言えますが、脱毛症だから…..ウィッグ生活だから…..とマイナスに思う必要は全くありません。

また、脱毛症を「病気」と思って生活するのではなく、単なる「毛髪トラブル」と思って過ごしていた方が断然良いと私は思います。

言葉には言霊が宿ると言いますが、病気という言葉にはネガティブイメージが大きすぎます。

    

     

精神的に辛いのは痛いほどわかります。

しかし、何度でも言いますが、脱毛症だから…ウィッグ生活だから….とマイナスに思う必要は全くありません。

たとえ脱毛症でもウィッグ生活でも私は全力で人生を楽しんでいましたし、この7年間で辛いこと以上に楽しいことも腐る程ありました。

出来ない事を考え続けるより、どうやったら出来るかを考えた方が人生は絶対楽しいと私は思います。

     

          

最後になりますが、

どんなに精神的にしんどくても脱毛症は必ず治ります

必ず治ると言うと大袈裟な表現と怒られるかもしれませんが、脱毛症は重度でも治ります。ソースは私自身です。

そのためには、信用できる専門の方にみ続けてもらうこと、生活習慣や栄養バランス、頭皮環境、アレルギーなど、治りかけや治った後も気をつける事が本当に大切です。

   

この記事を読んでくれた皆さんには、今を悲観せずに、将来、笑い話しにできるくらいポジティブに前を向いて生きて欲しいです。

私もしんどい時も沢山ありましたが、楽しいことも腐る程ありました。それだけは間違いなく保証できます。

     

別に死ぬ訳でもないし、身体が痛い訳でもないし、普通に生活できるし、同じように悩んでいる方は1人ではありません。

    

俺だけ…私だけ….なんて不幸勝負は、はっきり言って無意味です。

ほんと昔の自分に言いたいですが全くの無意味です。

    

今できる最善策をコツコツ毎日全てやって、それでもダメならその時はその怒りを私にでもぶつけて下さい。黙って話しは聞きます…笑

   

    

長年経験してきたからこそ、同じ境遇の人を心から応援しています。

 

辛抱強く前を向いて頑張ってください^^!

   

   

   

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ここまでお付き合い頂いてありがとうございました!

 

以上、このくだらない自己満足な体験談が少しでも同じような方に伝わり、元気になって頂ければ幸いです。

また、体験したことない人にも少しでも脱毛症への理解が広がれば幸いです。

 

 

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