ウィッグ生活をしていると心と身体がバラバラになる｜孤独さと後ろめたい罪悪感【体験談】

#ウィッグ生活をしていると心と身体がバラバラになる時がある

私にとってウィッグを友だちにも隠すことは当たり前の日常で、殆ど気にせず生活していた。でも同時に心のどっかで悩みに気付いて欲しい気持ちと後ろめたい気持ちもあった。

もし今孤独に悩んでるいるならSNSの繋がりを大切にするといい
— まごた🧩脱毛症×気胸ブロガー (@magota_01) 2020年4月26日

こんにちは。まごたです。

先日こんなツイートをしましたが、今回は多くの人が感じている「ウィッグ生活での後ろめたさや孤独さ」について私の体験談を元に深掘りしていきます。

（※個人的な考えを多く含むので不快に感じたらごめんなさい。）

そもそもウィッグ生活している人はどれくらいいる？

大雑把な数字ではありますが、ウィッグ（かつら）を使用している人は100万人もいると言われています。

もちろん部分ウィッグやフルウィッグなど様々な種類がありますし、コスプレや最近では女性のお洒落アイテムとしてもよく使われているので、実際のところ毛髪トラブルでウィッグ生活をしている人の数が100万人もいるのかはいささか疑問は残ります。

ちなみに私は高校3年から7年近く、全頭型の円形脱毛症でフルウィッグでの生活を長年してきましたが、その間に脱毛症でウィッグ生活しているという人には直接出会ったことはありません。

どんな理由でウィッグ生活している人がいる？

毛髪トラブルは色んなものがあるのを最近になって知った

・円形脱毛症
・男性型脱毛症
・びまん性脱毛症
・分娩後脱毛症
・抜毛症
・多毛症
・頭部白雲
・先天性忘毛症
・薬剤性脱毛症
・瘢痕性脱毛症　etc

ほんと沢山の症状がある。全部理解してる自信ないし、これらの悩みは本当に十人十色だよね。
— まごた🧩脱毛症×気胸ブロガー (@magota_01) 2020年3月29日

以前こんなツイートをしましたが、毛髪トラブルと言ってもその理由は様々です。

一般的にイメージする男性型脱毛症や、突然起こる円形脱毛症、強迫症の一つの抜毛症、女性に多いびまん性脱毛症、出産の後に起こる分娩後脱毛症、生まれつきの先天性忘毛症、抗癌剤治療などで起こる薬剤性脱毛症などその他多くの理由でウィッグ生活をしている人がいらっしゃいます。

一括りにされがちですが、毛髪トラブルでウィッグ生活と言っても悩みのベクトルも全く異なりますし、症状の原因も全く違います。　

心と身体がバラバラになる時

高校生や大学生の頃、ウィッグがバレるのが本当に嫌だったのでずっと隠してた。

だから旅行の時も合宿の時もお風呂の時も寝る時も付けたままだった。後ろめたさは何度も感じたし、ぐっすり寝付けないし、ある意味ずっと警戒してたから結構疲れた。でもそこまでしても普通に過ごしたいって思うもの。
— まごた🧩脱毛症×気胸ブロガー (@magota_01) 2020年3月19日

私は重度の円形脱毛症で、高校生の頃から社会人まで7年近くウィッグ生活でしたが、他人からの視線や扱いが一々変わるのが嫌だったので、敢えて打ち明けることもしませんでした。

ただ、7年間ずっとネガティブに生活してきたかというと、そんなことはありませんでした。

フルウィッグ付けたまま、ディズニーのジェットコースターに乗ったこともあるし、海でシュノーケリングしたり、スノボも何度もいったし、温泉にも何度も入ったし、旅先でそのまま寝たし、ライブにも行ってたし、サークルでドラムもやってたし、学校にも会社にも行っていました。

隠していてもたくさん友達は出来ましたし、恋人もできました。　

しかし、どんなにウィッグ生活が当たり前の日常になり、殆ど気にせず生活していたとしても、心のどこかで、悩みに気付いて欲しい気持ちと後ろめたい気持ちを同時に感じていました。

本音を打ち明けたいけど、言えない・言いたくないという矛盾した気持ちを抱えていたので、心と身体がバラバラになっていく感覚を何度も覚えました。

精神的につらい時は考えるのをやめた

もしこうだったら…
もしウィッグを打ち明けてたら…
もしこの病気になってなかったら…

もしを考えても平行線なのは、頭では分かってもどうしても考えてしまうもの。

私も何度も考えたことあるけど、正解なんてあるはずもなかったから、お風呂に入ったり音楽聴いたりして考えるのを辞めた☺︎
— まごた🧩脱毛症×気胸ブロガー (@magota_01) 2020年3月27日

とは言え、どんなに心と身体がバラバラな感覚になるような矛盾を抱えていたとしても、私は途中からなるべく考えるの辞めていました。

どんなに考えても正解はありませんでしたし、どんどん沼にハマっていくだけです。

ゲームやアニメ・漫画・本、楽器、なんでもいいので自分の好きなことに没頭したり、お風呂や音楽でも聴いて現実逃避をするのがオススメです。

逃げることは全く悪いことではありません。私は今でも精神的につらい時はそうやって切り替えています。

孤独に悩んでいるならSNSの繋がりを大切にするといい

私が7年脱毛症だった時は同じ悩みを抱えてる方と交流を持っていなかったので自分だけが…と思ったりもしましたが、発信始めてウィッグ生活してる人も沢山いるの知ったし、脱毛症以外にも抜毛症というのもあることを初めて知ったし、とても狭い世界で殻にこもってたようです。ちょっと後悔です。
— まごた🧩脱毛症×気胸ブロガー (@magota_01) 2020年3月9日

男女ともに髪の毛の悩みって凄く相談しにくい。初めてなった時なんかどうしたらいいのかって気持ちはあるけど打ち明けにくいんだよな。私も実際に脱毛症は殆ど隠してました。

でもちょっとだけ勇気だしてDMでも送ってくれたら直接答えるよ。軽度な症状でも今出来ることは答えるよ☺︎
— まごた🧩脱毛症×気胸ブロガー (@magota_01) 2020年3月11日

当時の私は、誰か身近な人に相談したり本音を打ち明けるということはしてきませんでしたし、SNSで当事者の方との繋がりも一切ありませんでした。

当時の気持ちを正直に言うなら、単に同情されるだけで相談しても意味はないと思っていましたし、自分自身が脱毛症の現実とも向き合いたくはありませんでした。

実際に同じように考えている方は多くいるとは思いますが、当時の私の中では「ウィッグや脱毛症は隠すもの」という先入観や偏見が大きかったのもあります。

ただ、今まで隠してきた脱毛症について発信するようになった今、凄く狭い世界に籠もっていたなと後悔を感じることが多いです。

同じように悩んでる人は想像以上に沢山いましたし、それでも人それぞれ自分の考えを持って、強く前向きに生活している姿を見ると本当に凄いなと思います。

SNSで繋がりがあればつらい時も元気が貰えますし、孤独に悩む必要もありません。本当にこの奇跡的な繋がりは大切にした方がいいと今では強く思います。

今だから言えること

当時はウィッグ生活してる人と繋り持ったことなかったから、こんなに同じように悩んでる方がいるのは知らなかった。

ひたすら隠して普通に生活するのは私にとっては当たり前の日常だったし、確かにつらいことも面倒も多いけど、それが日常を楽しまない理由にはならないと思ってる☺︎#ウィッグ生活
— まごた🧩脱毛症×気胸ブロガー (@magota_01) 2020年3月23日

大学生の頃付き合ってた彼女には当時ウィッグの事伝えてなかった。けど会社員になって別れた後に会う機会があって、今更打ち明けたのだけど特に何ともなかった。自分勝手に罪悪感を感じてただけなんだとその時になって気づいて、つい笑ってしまった。未だに他の友達に殆ど打ち明けてないけど心は軽い。
— まごた🧩脱毛症×気胸ブロガー (@magota_01) 2020年3月26日

ウィッグや脱毛症のこと打ち明けるのって本当に凄いことだしその勇気は並大抵の事じゃない。

一方、私は学生の頃付き合ってた人にも隠してたぐらいの徹底ぶりでした笑

ただ誤解ないようにいうけど
隠すしたまま生活するのも、打ち明けて生活すると同じくらい凄いことだからね＾＾

正解はないよ☺︎
— まごた🧩脱毛症×気胸ブロガー (@magota_01) 2020年3月22日