新型コロナウイルスは髪の毛にも付着して生き残る？【手洗いうがい・シャンプー】

手洗いうがいは徹底しているけど、髪の毛にもウイルスはつくの？シャンプーで洗えば落ちるの？

そんな疑問に答えます！

✅ざっくりいうと

• 髪の毛にもウイルスは付着して生存します
• 普段通りに髪の毛をシャンプーで洗えば何の問題もない
• 手洗い・うがい・シャンプーを毎日しっかりしよう

コロナウイルスは何日生き残る？

新型コロナウイルスは、咳やくしゃみによる飛沫や、付着したものに触れることによる接触で感染すると言われていますが、ドイツの研究グループは、ウイルスがドアノブやテーブルなどの表面で最大9日間にわたって感染力を保持するという見解を発表しました。

米国立アレルギー感染症研究所の研究者らが、米医学誌ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンに出した論文では、エアロゾル（空気中）では、3時間感染力を保つことも確かめられました。

コロナウイルス、感染力を保つ長さは？　空気中は3時間 #新型肺炎 #新型コロナウイルス https://t.co/YxOGE19oH5

— 朝日新聞(asahi shimbun） (@asahi) 2020年4月11日

ウイルスは髪の毛にも付着している

そもそも新型コロナウイルスは、咳やくしゃみ・会話による飛沫や、付着したものに触れることによって感染すると言われていますが、手指だけでなく髪の毛にも当然のようにウイルスは付着します。

そして、髪の毛に付着していたウイルスを手で触り、結果としてウイルスが進入してしまう、あるいはウイルスが付着した髪をカットしていて、その毛くずが自分の顔や手に付いたり、その毛が口や鼻に入ったとなっても同様に感染する可能性は高くなります。

口や鼻からの直接的な侵入を防ぐマスクも大切ですが、髪の毛という広い面積のところに付着するウイルスの侵入も防がなくてはなりません。

実際に髪の毛の表面積を計算してみると・・・

髪の毛全体の表面積は、髪の直径は0.08mm、長さ30cm、数は10万本、とすると、円周の長さ（直径×円周率）×髪の長さ×10万本＝髪の表面積ということで、
0.08 ☓ 3.14 ☓ 300 ☓ 10000 ＝7536000ｍ㎡（≒7.5㎡）になります。

体表面積は、平均身長で計算(割愛)すると171cm・65kgの男性の場合は1.7㎡、158cm・50kg女性の場合は1.5㎡になります。ちなみにマスクの表面積は150㎠程で立体マスクだと180c㎡（0.018㎡）程になります。

つまり、髪の毛30cmの表面積と比較してみると、男性だと体表面積の4.3倍、女性は5倍にもなり、実際に洋服を着ることも考えると髪の毛が一番大きく外部に晒されているのが分かるのです。

シャンプーで洗い落とせば問題ない

とはいえ、髪の毛にもウイルスは付着しますが、手洗いうがいと同様にしっかりシャンプーで洗い落とせば何の問題もありません。洋服に関してもこまめに洗濯すれば問題ないと言われています。

実際に全理連の講師でもある理容師さんにシャンプーでどの程度落ちるか聞いてみたところ、「測定した明確なデータはないが、指の洗浄の場合と同じで念入りに正しく洗えばかなり落ちてくれるように、毛髪表面に付着したウイルスは泡とともにかなり除去できると思います」との答えを貰いました。

理美容室で髪の毛をカットする際も、お客さんの為にも技術士さん自身の健康を護る為にも、カットの前にシャンプーをして汚れや雑菌、ウイルスを洗い流して清潔な髪にしてからカットに入ることを勧めているそうです。

ちなみに、医者へのQ＆Aでも同様のことが書かれていましたが、基本的に毎日洗っていれば何の問題もないとのことでした。

参考記事：髪の毛の正しい洗い方

2020.03.11【抜け毛が怖い方へ】円形脱毛症の時の正しいシャンプーのやり方｜髪の毛の洗い方

おわりに

以上、新型コロナウイルスが髪の毛に付着する可能性について解説しましたが、感染予防のためには、手洗いうがいと同様に毎日しっかりシャンプーで洗い落とせば何の問題もありません。

外出を控えるのはもちろんですが、手指と同様に髪の毛も清潔に保って感染予防をしっかりしていきましょう。